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投稿日:2025.11.11.
盂蘭盆会(うらぼんえ)お盆の由来と供養の意味をやさしく解説|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
盂蘭盆会(うらぼんえ)とは?
盂蘭盆会(うらぼんえ)とは、仏教で行われる先祖供養の法要のことです。
一般的には「お盆」として知られ、毎年8月(または7月)にご先祖の霊を迎え、感謝と供養を捧げる行事です。
「盂蘭盆(うらぼん)」という言葉はサンスクリット語の「ウランバナ(逆さ吊りの苦しみ)」が語源で、
「亡くなった人を苦しみから救う供養」という意味が込められています。
盂由来とお釈迦様の教え
盂蘭盆会の由来は、「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」というお経にあります。
お釈迦様の弟子・目連尊者(もくれんそんじゃ)が、亡き母が地獄で苦しんでいるのを見て、
その救いをお釈迦様に願ったという説話がもとになっています。
お釈迦様は、「七月十五日に僧侶たちへ供養をし、その功徳を母に回向(えこう)しなさい」と説かれました。
目連がその通りにしたところ、母親は苦しみから救われたといわれています。
この故事が、先祖の霊を供養する「盂蘭盆会」の始まりとされています。
お盆と盂蘭盆会の違い
「お盆」と「盂蘭盆会」は本来同じ意味ですが、
日常では「お盆」が行事全体を指し、「盂蘭盆会」はその中の法要(供養)を指します。
| 項目 | お盆 | 盂蘭盆会 |
|---|---|---|
| 意味 | 先祖の霊を迎え、共に過ごす期間 | 先祖供養のための法要(お経・読経) |
| 期間 | 8月13日〜16日頃(地域により異なる) | 七月十五日(旧暦)または期間中の法要日 |
| 主な行事 | 迎え火・送り火・盆踊りなど | お寺でのお盆法要・回向供養 |
盂蘭盆会の時期
地域によって時期が異なります。
- 7月盆(東京など):7月13日〜16日
- 8月盆(関西・大阪など):8月13日〜16日
- 旧盆(沖縄・奄美など):旧暦7月15日前後
泉州・岸和田エリアでは、8月13日〜16日が一般的なお盆の期間です。
盂蘭盆会に行うこと
盂蘭盆会の期間中には、以下のような供養や行事が行われます。
- 迎え火: 13日に玄関先などで火を焚き、ご先祖様の霊を迎える。
- お供え: 仏壇にお花・果物・精進料理を供える。
- 盆提灯: ご先祖が帰る道を照らすための灯り。
- お墓参り: お墓を清め、線香をあげる。
- 送り火: 16日に霊を見送るために灯りを焚く。
宗派による違い
| 宗派 | 盂蘭盆会の特徴 |
|---|---|
| 浄土真宗 | ご先祖はすでに成仏していると考えるため、感謝の法要として行う。 |
| 曹洞宗・臨済宗 | 読経と回向を中心に行い、先祖への報恩を重視。 |
| 真言宗 | 故人の霊を供養し、現世利益を願う意味もある。 |
| 日蓮宗 | 題目(南無妙法蓮華経)を唱えて先祖供養を行う。 |
泉州・岸和田エリアのお盆風習
泉州地域では、お墓参りと迎え火・送り火が特に大切にされています。
各家庭で仏壇に提灯を灯し、親族が集まってお供えや食事をする光景もよく見られます。
また、地域によっては盆踊りや精霊流しの行事が行われ、
「ご先祖を敬う日」として古くから続いています。
まとめ|盂蘭盆会は“感謝を伝える供養の時間”
盂蘭盆会とは、故人やご先祖様に感謝の気持ちを捧げるための大切な行事です。
形式や宗派に関係なく、「ありがとう」と心を込めて手を合わせることが、何よりの供養になります。
おくり火では、泉州・岸和田エリアのご家庭の習慣に合わせた
法要・お盆準備のご相談も承っております。