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投稿日：2025.11.11.
後飾りとは？葬儀後の大切な供養のかたちをやさしく解説｜小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
後飾り（あとかざり）とは？
後飾り（あとかざり）とは、葬儀が終わったあと、ご遺骨や位牌を一時的に安置して供養するための小さな祭壇のことです。
「後飾り壇」「自宅飾り」とも呼ばれ、四十九日法要までの間、故人を静かにお祀りするために設けます。
おくり火では、自宅葬や家族葬のあとの流れの中で、この後飾りの設置や飾り方も丁寧にご案内しています。
後飾りを設ける目的
- 故人を身近に感じながら供養するため
葬儀が終わっても、心の整理がすぐにはつきません。後飾りを通して、日々手を合わせることで気持ちを整えられます。 - 四十九日までの「仮の安置場所」として
お墓や納骨堂に納めるまでの間、ご遺骨を清らかに安置する意味があります。 - お参りの機会を持つため
親戚や友人が弔問に訪れた際に、お線香をあげていただけるように整えます。
後飾り壇の一般的な飾り方
宗派や地域によって多少異なりますが、泉州・岸和田エリアでは次のような飾り方が一般的です。
- 場所： ご自宅の仏間、リビングの隅など、落ち着いた場所に設置します。
- 祭壇： 白木や白布を用いた簡素な台を使います。
- 中央： ご遺骨と白木位牌を並べて安置します。
- 供物： 花・お水・ご飯（仏飯）・お線香などをお供えします。
- 写真： 遺影を飾る場合は、やや右側に少し角度をつけて配置します。
後飾りはいつまで飾る？
後飾りは、一般的に四十九日法要（または三十五日法要）まで飾ります。
法要後にご遺骨をお墓や納骨堂に納める際に、後飾り壇を片付け、
白木位牌を本位牌に変えて仏壇へ納めます。
もし法要の時期が少し延びる場合でも、気持ちが落ち着くまで無理に片付ける必要はありません。
宗派による違い
| 宗派 | 特徴 |
|---|---|
| 浄土真宗 | 故人はすぐに仏となるという教えから、飾り方は簡素にすることが多い。 |
| 曹洞宗・臨済宗 | 線香・花・ご飯・お水を毎日供えるのが一般的。 |
| 真言宗 | 法要まで毎日お経をあげる「お勤め」を重視。 |
| 日蓮宗 | 題目（南無妙法蓮華経）を唱えて供養する形式。 |
後飾りを設ける際の注意点
- 直射日光や湿気を避ける場所に設置しましょう。
- ロウソクや線香の火の扱いに注意（火を消す際は火消し器具を使用）。
- お花は生花を中心に、枯れたら早めに取り替えましょう。
おくり火では、自宅葬後の後飾り壇の設置・撤去もお手伝いしています。
「どこに置けばいいかわからない」「仏壇がない」という場合もお気軽にご相談ください。
泉州・岸和田エリアの風習
泉州地域では、後飾りを設ける際に白布を敷いた簡素な机を使うご家庭が多いです。
また、葬儀後は親族が集まり「初七日法要」や「お斎（精進料理）」を行う習慣が今も残っています。
まとめ｜後飾りは“心を整える小さな祭壇”
後飾りは、葬儀後のあわただしい時間の中で、
故人を想いながら心を整える大切な場所です。
毎日少しの時間でも手を合わせることで、
少しずつ気持ちが落ち着き、前を向く力になります。
おくり火では、自宅葬や家族葬のあとも、
後飾り・法要・納骨まで一貫してサポートいたします。
