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投稿日:2025.11.13.

逮夜(たいや)とは?通夜との違いと仏教儀礼での意味をやさしく解説|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火

 


逮夜(たいや)とは

逮夜は、もともと法要の前夜に営む儀礼を指す仏教用語です。とくに浄土真宗では、
逮夜・晨朝(じんじょう)・日中(にっちゅう)・結願逮夜といった法要の部立ての一つとして用いられます。

地域や寺院によっては、通夜(つや)を「逮夜」と呼ぶことがあり、「前夜式=逮夜」/「翌日=葬儀・告別式」という言い方をする場合があります。


通夜との違い(現代の実務)

用語 意味・位置づけ 時間の目安 ポイント
通夜 本来は「夜通し見守る」。現代は読経・焼香を中心に行う通夜式が一般的。 約1〜2時間 親族・一般会葬者が参列。焼香・弔辞・弔電拝読など。
逮夜 仏教(とくに浄土真宗)での前夜の法要名。地域によっては通夜に相当。 寺院の作法に準拠 寺院側の呼称として用いられることがある。式次第は通夜とほぼ同様

結論:一般用語=「通夜」宗教用語・寺院用語=「逮夜」として使い分けられることが多いです。


浄土真宗での「逮夜」の位置づけ

  • 報恩講や年忌法要等で、前夜の部として逮夜を営むことがある。
  • 翌朝の晨朝、日中の日中法要とあわせて構成される場合がある。
  • ご葬儀でも、寺院側が案内文に「逮夜(前夜式)」と表記することがある。

自宅葬・少人数葬での進め方(逮夜=通夜のケース)

  1. 開式・ご挨拶(喪主)
  2. 読経・焼香(浄土真宗では抹香を押しいただかないのが一般的)
  3. 弔電拝読・法話(寺院の運用による)
  4. 閉式・連絡事項(翌日の葬儀・告別式・火葬の集合時間)

無宗教の場合は献花式へ置き換え、所要は30〜60分目安。


よくある質問(FAQ)

Q. お知らせ文は「通夜」と「逮夜」どちらを使う?
一般のご案内(訃報・会葬通知)は「通夜」のほうが伝わりやすいです。寺院指定や会則に従う場合は「逮夜(前夜式)」と併記が無難です。

Q. 服装・持ち物は通夜と同じ?
同じです。喪服(ダーク系可)・数珠・袱紗・香典を準備します。

Q. 逮夜を省略して一日葬にできますか?
可能です。告別式のみの一日葬をご提案できます(宗派・寺院の方針は事前確認)。


泉州・南大阪ローカルメモ

  • 岸和田・貝塚・泉佐野:寺院案内で逮夜の表記が残ることあり。訃報は通夜表記が無難。
  • 堺・高石・泉南・熊取:会場や時間枠の都合で短時間の前夜式(逮夜)→翌日告別式の二部制が多い。

まとめ|言い換えの関係を知っておくと安心

逮夜=前夜の法要名、現代の実務では通夜と同義で使われることがある──この対応関係を知っておくと、案内文や寺院との打合せがスムーズです。
おくり火は、自宅葬・一日葬・火葬式などご事情に合わせて、式次第の作成・案内文の文面までお手伝いします。

👉 逮夜(通夜)・告別式の進め方のご相談はこちら|おくり火(泉州・南大阪)


 

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