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投稿日:2025.11.11.
棺掛け(かんかけ)とは?葬儀で使われる布の意味と使い方|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
棺掛け(かんかけ)とは?
棺掛け(かんかけ)とは、葬儀や通夜の際に、棺の上に掛けられる布のことをいいます。
「棺覆い(かんおおい)」や「棺布(かんぷ)」とも呼ばれます。
棺の上を美しく整えるためだけでなく、
故人を清らかに見送るための象徴的な布として使われます。
棺掛けの意味
棺掛けには、次のような意味が込められています。
- 故人を清め、守る:布をかけることで、穢れを祓い、安らかに見送る。
- 仏さまの加護を願う:宗派によっては経文や蓮の花などが描かれ、極楽浄土を象徴。
- 最後の別れを丁寧に:美しい布で棺を覆うことで、尊厳を保ち、感謝を表す。
つまり、棺掛けは「祈りと感謝を包む布」といえるでしょう。
棺掛けの使われ方
棺掛けは、葬儀や通夜の際に、祭壇に安置された棺の上に掛けられます。
布には金襴や白布などが用いられ、式の格式や宗派によって異なります。
- 棺の中央に布を整える
- 中央に宗派の紋や蓮華がくるように配置
- 最後の別れの際には棺掛けをそっと整えて蓋を閉める
おくり火のような自宅葬や家族葬でも、棺掛けをかけることで、
式全体にあたたかみと荘厳さが生まれます。
棺掛けの種類
| 種類 | 特徴 | 使用される場面 |
|---|---|---|
| 白布 | もっとも一般的。清浄・平安を意味する。 | 多くの宗派・一般葬・家族葬 |
| 金襴布(きんらんぬの) | 金糸が織り込まれた布で、荘厳な印象。 | 寺院葬・仏式の正式な葬儀 |
| 宗派紋入り | 宗派や宗紋が刺繍されたもの。 | 浄土真宗・真言宗など |
| 花模様・蓮華柄 | 極楽浄土を象徴するデザイン。 | 仏式全般 |
宗派による違い
| 宗派 | 特徴 |
|---|---|
| 浄土真宗 | 金襴の棺掛けが多く、蓮華の模様が描かれる。 |
| 曹洞宗・臨済宗 | 白や紫の無地布を使用することが多い。 |
| 真言宗 | 金糸や宗紋入りの棺掛けを使用する場合がある。 |
| 日蓮宗 | 南無妙法蓮華経の文字入りの布が用いられる。 |
地域での風習|泉州・岸和田エリア
泉州地域では、白や金の棺掛けが多く用いられ、
通夜の際から棺に掛けて最後まで丁寧に扱うのが一般的です。
また、故人が生前に大切にしていた布や帯を代わりに掛けるなど、
「想いを込めた見送り」の形も見られます。
まとめ|棺掛けは“故人を想う最後の装い”
棺掛けとは、故人を清らかに包み、感謝の心を表すための布です。
宗派や形式に関係なく、「心を込めて見送る」という想いが何より大切です。
おくり火では、自宅葬・家族葬の際にも、
宗派やご希望に合わせた棺掛けをご用意しております。