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投稿日:2025.11.15.
枕団子(まくらだんご)とは?意味・個数・作り方・片付け方をやさしく解説|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
枕団子とは
枕団子は、ご逝去後にご遺族が整える枕飾り(枕経をおつとめするまでの仮の祭壇)にお供えする小さなお団子です。
枕飾りには一般に白木の祭壇・線香灯明・枕飯・枕団子・お水(枕水)・お花などを配します。宗派や地域で細かな所作は異なるため、まずは菩提寺のご指示に従うのが安心です。
供える意味
- 故人へのおもてなし:旅立ちの道中食に見立て、感謝と見送りの心を表します。
- 清浄(きよらか)さの象徴:白い団子は穢れを払う・心を整える意味合いが伝えられています。
個数と並べ方(地域差あり/泉州の目安)
- 6個・7個がよく用いられます(六道・初七日などの由来)。
- ほかに10個・12個・13個などの地域慣習もあります。
- 並べ方は三方(さんぽう)や小皿に等間隔。二段に分ける場合は3+3や4+3など、地域・寺院の指示に合わせます。
※ 岸和田・泉州では6個または7個のご家庭が多め。菩提寺に確認できると確実です。
大きさの目安
一つあたり直径2.5〜3cm程度(ピンポン球より小さめ)。大きすぎると見栄えや供え物の安定が損なわれるため、小ぶりに丸めます。
簡単レシピ(ご家庭で作る場合)
- 材料:上新粉または白玉粉 150g/砂糖 小さじ1(入れなくても可)/ぬるま湯 適量
- 粉にぬるま湯を少しずつ加え、耳たぶ程度のかたさにこねる。
- 等分に丸め(6〜7個など)、蒸し器で約10分蒸す。白玉粉なら沸騰湯で茹でて浮いたらさらに1〜2分。
- 湯(または蒸気)を切り、粗熱を取ってよく水気を拭く(カビ防止)。
- 三方や小皿に半紙・紙ナプキンを敷き、等間隔に並べる。
※ 市販の落雁・供養菓子で代用する場合もあります。衛生面・保存性を優先してください。
いつ供える?どこに置く?
- タイミング:ご逝去〜ご安置直後、枕飾りを整える時に用意。枕経の前にお供えします。
- 置き場所:白木の台(簡易祭壇)・経机の中央。枕飯・枕水と一緒に。
枕飯・枕水との違い(セットで覚える)
- 枕飯:茶碗に白飯を盛り、宗派や地域により作法(箸の立て方など)が異なるため、寺院指示に従う。
- 枕水:清水を小さな器に。新しい水に取り替える地域も。
- 枕団子:小ぶりの白い団子。清浄・もてなしの象徴。
片付け方・お下がり
- タイミング:通夜〜葬儀後、枕飾りからご本祭壇へ移した後に片付けます(地域・寺院運用に従う)。
- 扱い:衛生状態が良ければお下がりとして頂く/難しければ半紙に包み感謝して処分。土に還す・可燃ごみ等は地域ルールに合わせます。
自宅葬・家族葬(泉州・岸和田)での実務メモ
- 枕飾りの配置図(線香・灯明・枕飯・枕団子・花)を事前に確認。
- 近隣配慮(出入り・駐車)は喪主名の一筆が安心。
- 菩提寺・宗派により表現(例:浄土真宗は「御冥福」より中立語)や品目が変わる場合あり。
よくある質問(FAQ)
Q. 何個作ればいい?
泉州では6個または7個が一般的。寺院のご指示があればそれに従ってください。
Q. 手作りが難しい時は?
市販の落雁・供養団子で代用可。衛生面・保存性を優先しましょう。
Q. 砂糖は入れてもよい?
少量なら可。色づけ・餡入りは避け、白一色・小ぶりで清楚に。
Q. いつまで置く?
枕経〜通夜の間にお供えし、その後は祭壇の構成に合わせて移動・片付けます(地域運用)。