前提｜「家族葬」は“範囲を絞る”お葬式

家族葬は、参列者を家族・ごく近親に限定する葬儀スタイルです。
「親戚を呼ばない」選択は可能ですが、弔意の受け止め方と後日の関係性に配慮して進めるのが安心です。

メリット・デメリット一覧

トラブルを避ける3原則

1. 早めに「家族葬の方針」を第一報で共有（詳細未定でも可）。
2. 弔意の受け皿（弔電のみ／供花のみ／辞退）を明確に。
3. 式後のご報告（はがき・LINE・電話）で感謝と経緯を丁寧に。

角が立たない伝え方（例文）

参列はご遠慮いただく場合

このたびはご心配をおかけしております。
葬儀は家族の体調を優先し、家族葬にて近親者のみで相営みます。
誠に勝手ながら ご参列・ご香典・ご供花・ご供物はご遠慮申し上げます。
お気持ちはありがたく頂戴し、後日あらためてご挨拶いたします。

弔電・供花のみ受ける場合

家族葬のためご参列はご辞退申し上げますが、
お気持ちを賜れます場合は弔電または供花にてお願いできれば幸いです。
弔電先：◯◯会館「◯◯家 通夜式場」気付（TEL 072-XXX-XXXX）

式後のご報告（家族葬相済）

故 ◯◯ 儀 家族葬にて相済ませましたことをご報告申し上げます。
ご連絡が行き届かず失礼いたしました。生前のご厚情に深謝申し上げます。
略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます。

代替案：呼ばない代わりに“気持ちを受け止める”方法

• ① 後日のお別れ会（少人数・短時間）…献花とご焼香のみの30〜60分。
• ② オンライン弔問…ビデオ通話で黙祷／思い出の共有。
• ③ 記帳・思い出カード…郵送・フォームでメッセージを集める。
• ④ 弔電・供花の受け皿…会館気付で案内し、お礼状は必ず返す。

泉州・岸和田市の実務メモ

• 菩提寺がある場合：家族葬の範囲・法要計画（初七日／満中陰）を事前相談。
• 本家・町会：代表者へ第一報→回覧依頼。駐車・出入りの注意を一言添えると親切。
• 火葬場枠：岸和田市立斎場／堺市立斎場／ダンバラ斎場など公営枠に合わせて日程設計。

チェックリスト（決める→伝える→礼状）

• 参列範囲（家族のみ／近親まで）と辞退ポリシー（香典・供花）を決定
• 第一報テンプレを準備（家族葬・参列辞退・弔電先）
• 当日の人手（受付・誘導・会計）を家族内で割り当て
• 式後の報告はがき／LINEとお礼状の雛形を用意

よくある質問（FAQ）

Q. 親戚を呼ばないのは失礼？
ご事情があれば失礼には当たりません。早めの方針共有と、式後のご報告・お礼で誤解はほぼ回避できます。

Q. どこまでが“家族”ですか？
法律上の定義はなく、実務では同居家族＋二親等程度が目安。体調・距離・関係性で柔軟に。

Q. 香典は全て辞退すべき？
負担軽減には有効ですが、受け皿を一つ（弔電or供花）残すと気持ちが伝えやすいです。

👉 家族葬の範囲設定・文面作成の個別相談はこちら｜おくり火（岸和田市・泉州）