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投稿日:2025.11.11.
初盆(はつぼん)の過ごし方|心を込めて迎える初めてのお盆|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
初盆(はつぼん)とは?
初盆(はつぼん)とは、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆のことです。
通常、故人が亡くなってから四十九日(忌明け)を過ぎ、最初に迎えるお盆を初盆と呼びます。
「新盆(にいぼん)」とも呼ばれ、特に丁寧に供養を行う風習があり、
ご家族や親戚が集まり、故人を偲びながら感謝の気持ちを伝える大切な時間です。
初盆の時期
お盆の時期は地域によって異なりますが、泉州・岸和田地域では8月13日〜16日が一般的です。
この期間にご先祖や故人の霊を迎え、感謝と供養を行います。
もし故人が亡くなった時期が7月中旬〜8月上旬で四十九日前である場合は、
翌年のお盆を初盆とするのが一般的です。
準備
初盆を迎えるにあたっては、次のような準備を行います。
- 仏壇の掃除: お線香立て・花立てを清め、故人を迎える準備を。
- 盆提灯の準備: 故人の霊を迎える灯りとして新しい提灯を用意。
- 供物・お花: 季節の果物や白い花を中心に供える。
- 精霊棚(しょうりょうだな): 故人の霊をお迎えするための棚を設ける。
- 僧侶への依頼: 読経(初盆法要)をお願いする場合は事前に日程確認。
初盆は「家族で整える時間」でもあります。
形式にとらわれず、心を込めた準備が大切です。
初盆の過ごし方
初盆の期間中は、次のような流れで過ごすのが一般的です。
- 迎え火(13日): 故人の霊が迷わず帰ってこられるよう、玄関先で灯りを焚く。
- お供え・読経(14〜15日): 仏壇の前で線香をあげ、僧侶に読経を依頼する場合も。
- お墓参り: お墓を清め、花やお線香を供えて故人を偲ぶ。
- 送り火(16日): 灯りを焚いて霊をお見送りする。
泉州では、親戚やご近所が集まり、静かに手を合わせるご家庭が多く見られます。
また、最近では自宅やおくり火のような小規模葬儀社で、自宅法要形式の初盆を行う方も増えています。
お供え物の例
| お供え物 | 意味 |
|---|---|
| 季節の果物(桃・ぶどうなど) | 自然の恵みへの感謝 |
| お菓子・団子 | ご先祖との「おもてなし」の心 |
| 精進料理 | 生き物の命を奪わず感謝の心を表す |
| 花(白・淡い色) | 清らかな供養の象徴 |
初盆法要の服装・マナー
- 服装: 喪服または黒・グレーなどの落ち着いた平服が一般的。
- お香典: 「御供物料」または「御仏前」と記載し、3,000円〜10,000円程度。
- あいさつ: 「ご供養にお伺いさせていただきました」と伝えると丁寧。
堅苦しい挨拶よりも、「いつも思い出しています」など、
心を込めた言葉が何よりの供養になります。
泉州・岸和田エリアの初盆風習
泉州地域では、初盆を「特別なお盆」として大切にする風習があります。
親族が集まり、僧侶を招いて読経を行い、その後にささやかな食事会を開くケースも多く見られます。
また、白い提灯を使うのは初盆だけという慣習も残っています。
2年目以降は色付きの提灯に変えるなど、地域の伝統が今も息づいています。
まとめ|初盆は“ありがとうを伝える時間”
初盆は、悲しみが少し落ち着いた頃に、
改めて故人への感謝を伝える大切な節目です。
大切なのは、形式よりも「心を込めて供養すること」。
静かに手を合わせるその時間こそが、最も尊い供養といえます。
おくり火では、自宅での初盆法要や、家族で行うお盆の準備もサポートしております。