遺骨（いこつ）とは？

遺骨とは、火葬を終えたあとに残る故人の骨のことを指します。
単なる「形」ではなく、ご家族にとって心の拠りどころであり、供養の象徴でもあります。

葬儀後、ご遺骨は骨壷（こつつぼ）に納められ、ご自宅で一時的に安置されたあと、
お墓や納骨堂、永代供養墓などに納められます。

遺骨に込められた意味

遺骨は、故人の肉体の一部として残る「形見」であり、
ご家族が故人を想い、感謝の気持ちを伝えるための大切な存在です。

• 心のよりどころ：「そこにいる」と感じられる安心感。
• 供養の中心：仏壇や後飾り壇で手を合わせる対象。
• つながりの象徴：家族の絆を感じるための大切なもの。

おくり火では、ご遺骨を「形あるご縁」として丁寧に扱うことを大切にしています。

遺骨の扱い方・安置の流れ

1. 火葬場での収骨（しゅうこつ）
   火葬が終わったあと、家族が箸で骨を拾い、骨壷に納めます。
   泉州・岸和田エリアでは、地域により「全骨（ぜんこつ）」または「部分収骨（ぶぶんしゅうこつ）」の習慣があります。
2. ご自宅での安置
   後飾り壇（あとかざり）に安置し、四十九日法要まで供養します。
3. 納骨・永代供養へ
   四十九日または百か日をめどに、お墓や納骨堂に納めます。

骨壷の種類と大きさ

骨壷のサイズは地域によって異なります。泉州・南大阪エリアでは、
一般的に6〜7寸（直径18〜21cm）のものが多く使用されています。

デザインも、白磁のものから花模様・桜柄・木製など、
ご家庭の雰囲気に合わせたものが選ばれています。

遺骨を自宅に置いておく期間

一般的には、四十九日法要まで自宅で安置するのが慣例です。
ただし、さまざまな事情でお墓が決まらない場合、
ご自宅で長期間安置する「手元供養」も増えています。

おくり火では、長期安置の場合でも湿気やカビを防ぐ方法、
花の飾り方、線香・ロウソクの安全な使い方までご案内しています。

遺骨の供養方法いろいろ

• お墓に納骨： もっとも一般的な方法。
• 納骨堂に安置： 屋内で管理がしやすく、お参りも簡単。
• 永代供養： お寺や霊園が代わって供養してくれる形。
• 樹木葬： 自然の中で眠るナチュラルな供養。
• 手元供養： 自宅で小さな骨壷やペンダントに納めて供養。

どの方法も、「故人を想う気持ち」に違いはありません。

泉州・岸和田エリアでの地域的な特徴

泉州地域では「全骨収骨」が多く、
火葬後はご遺骨をすべて骨壷に納めて持ち帰る風習があります。

また、葬儀後に後飾り壇を設け、四十九日までは
家族が交代でお線香を絶やさず供養する家庭も少なくありません。

まとめ｜遺骨は“心の絆をつなぐかたち”

遺骨とは、故人とのつながりを形として残す大切なものです。
手を合わせ、声をかけ、思い出を語る——その一つひとつが供養になります。

おくり火では、火葬後の遺骨の扱い方、後飾り、納骨、永代供養まで、
ご家族の想いに寄り添ってサポートしています。

👉 遺骨の安置・納骨・供養に関するご相談はこちら｜おくり火