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投稿日:2025.11.14.
福祉葬とは?生活保護の「葬祭扶助」で行うお葬式をやさしく解説|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
福祉葬とは
福祉葬は、生活保護の葬祭扶助を利用して、必要最小限の葬送(多くは直葬=火葬式)を公費で行う形です。
ご遺族や喪主の経済的な事情で葬儀費用の負担が困難な場合に、福祉事務所(市役所)が条件を満たすと判断したときに適用されます。
対象になるのは?(概要)
- 生活保護受給世帯、またはそれに準ずる著しい困窮状態と認められた場合
- 原則として喪主(葬祭執行者)が申請者
- 親族等に明らかな扶養能力がないこと など
※ 詳細要件は福祉事務所の判定です。まずは事前相談が必須です。
申請〜実施の流れ(実務)
- 逝去(医師の死亡診断・検案)
- 福祉事務所に事前相談(電話可)…申請前に葬儀を進めると対象外になる恐れ
- 申請(申請書・身分/収入確認書類・死亡診断書の写し 等)
- 見積・内容確認(おくり火⇄福祉事務所で必要最小限に調整)
- 決定→施行(多くは直葬:安置→納棺→火葬)
- 支払い(原則は公費精算。自己負担が出る場合は事前に説明)
葬祭扶助で賄われやすい主な項目
- ご遺体の搬送(定められた距離まで)
- 安置・保全(必要日数の範囲)
- 棺・納棺用品(シンプル規格)
- ドライアイス(日数規定内)
- 骨壺・骨箱(規格内)
- 火葬料・火葬場手数料(公営想定)
扶助の対象外になりやすいもの
- 祭壇・生花・供物・大型遺影・会葬礼状/返礼品・会食
- 宗教者への御礼(お布施等)や、上位規格の棺・骨壺 など
※ 自費で追加することは可能ですが、公費の審査・上限を超える部分は自己負担になります。
よくある質問(FAQ)
Q. すでに葬儀を済ませた後でも申請できますか?
原則は事前申請です。実施後は対象外となる場合が多いため、必ず先に福祉事務所へ連絡してください。
Q. 菩提寺で読経をお願いできますか?
可能ですが、宗教者への御礼は扶助対象外が一般的です。自費になる点をご理解ください。
Q. 自宅からの出棺はできますか?
導線・日程・衛生面の条件を満たせば可能です。必要最小限の範囲で設計します。
Q. 親族が香典を出したらダメ?
香典の扱いは地域慣習もあります。収受の有無・額が生計/扶助に影響しないかは事前に福祉事務所へ確認しましょう。
泉州・岸和田市の実務メモ
- 窓口:お住まいの市町の福祉事務所(生活支援/保護担当)
- 火葬場:岸和田市立斎場/ダンバラ斎場/堺市立斎場 等、公営枠に合わせて日程調整
- 書類例:申請書、申請者の本人確認、死亡診断書(写し)、扶養・収入状況の確認資料、見積書 等
注意点(トラブル回避)
- 勝手に手配しない:搬送・安置・火葬の発注前に必ず福祉事務所へ相談。
- 範囲確認:何が対象で、何が自費かを見積書に明記。
- 日程:火葬場の枠・安置日数を最短設計に。上限超過は自己負担。
- 領収書:名義・明細・日付を正確に。精算の基本資料になります。
チェックリスト(初動)
- (1)福祉事務所へ連絡(逝去確認後すぐ)
- (2)申請要件の確認(対象・書類・上限・対象範囲)
- (3)見積の共有(おくり火⇄福祉事務所で調整)
- (4)火葬場の予約調整(公営枠に合わせて最短)
👉 福祉葬(葬祭扶助)の事前相談・見積調整はこちら|おくり火(岸和田市・泉州)