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投稿日:2025.11.12.
環骨法要(かんこつほうよう)とは?お墓への納骨前に行う大切な供養|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
環骨法要(かんこつほうよう)とは?
環骨法要(かんこつほうよう)とは、火葬後に残った遺骨を納骨する前に行う供養の儀式のことです。
「還骨法要(かんこつほうよう)」とも書かれ、どちらの表記も使われています。
火葬を終えた後、ご遺骨を一度ご自宅に安置し、
その後お墓や納骨堂へ納める前に読経をいただくのが一般的です。
「環骨(還骨)」の意味
「還骨」とは、火葬によって清められたご遺骨を本来の安らぎの場所へ還すという意味です。
つまり、仏教において「肉体を火により清浄化し、魂が仏の世界へ還る」ことを表しています。
そのため、環骨法要は「魂が安らかに旅立てるように」という願いを込めて行われる、
とても大切な節目の供養です。
環骨法要の時期
環骨法要は、火葬を終えた当日または葬儀直後に行う場合が多いですが、
次のようなタイミングで行うこともあります。
- 火葬当日:堺市立斎場などで火葬後すぐに読経
- 葬儀の翌日:ご自宅でお骨を迎えて行う
- 四十九日法要と合わせて行う:納骨時に一緒に実施
おくり火では、自宅葬や火葬式の流れに合わせて、
僧侶の派遣やお経の段取りもすべてお手伝いしております。
環骨法要の流れ
- 遺骨を自宅または斎場で安置
- 僧侶による読経
「般若心経」「阿弥陀経」などを読経して供養します。 - 焼香・合掌
ご家族が順に焼香を行い、手を合わせます。 - 僧侶の法話・お礼
式全体は10〜20分ほどの短いお勤めですが、
ご家族にとっては「葬儀の終わりと新たな始まり」を感じる時間でもあります。
環骨法要に用意するもの
- ご遺骨(骨壷)
- お花・お線香・ロウソク
- お布施(目安:1〜3万円程度)
- お供え物(果物・お菓子・お茶など)
ご自宅で行う場合は、仏壇や小さな祭壇の前にご遺骨を安置し、
僧侶をお迎えして読経をいただきます。
宗派による違い
| 宗派 | 特徴 |
|---|---|
| 浄土真宗 | 「還骨勤行(かんこつごんぎょう)」と呼ばれ、阿弥陀仏への感謝を捧げる。 |
| 曹洞宗・臨済宗 | 読経と焼香を行い、魂の安寧を祈る。 |
| 真言宗 | 真言を唱えてご遺骨を浄化し、極楽往生を願う。 |
| 日蓮宗 | 題目「南無妙法蓮華経」を唱えて供養する。 |
泉州・堺市エリアでの環骨法要
堺市や岸和田市など南大阪エリアでは、
火葬場(堺市立斎場など)で火葬を終えたあと、
ご自宅にお骨を持ち帰って還骨法要を行う方が多くいらっしゃいます。
おくり火では、堺市立斎場での火葬式・一日葬プランにも、
ご希望に応じて僧侶による環骨法要を組み込むことができます。
まとめ|環骨法要は“故人を想い、お骨を迎える儀式”
環骨法要(還骨法要)は、故人の魂を穏やかに見送り、
ご家族が心を整える大切な時間です。
お墓や納骨堂へ納める前に、感謝の祈りを捧げることで、
よりあたたかなお別れの節目となります。
おくり火では、葬儀から火葬、環骨法要まで一貫してお手伝いしております。