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投稿日:2025.10.31. 更新日:2025.11.02.
湯灌(ゆかん)とは|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
はじめに:湯灌(ゆかん)とは
湯灌(ゆかん)とは、亡くなられた方のお身体をお湯で清め、身支度を整える儀式のことです。
昔から「旅立ちの前の大切な身支度」として行われており、故人への感謝と敬意を込めた最後のケアでもあります。
おくり火では、この湯灌を単なる儀式としてではなく、
「家族で故人に触れ、想いを伝える時間」として大切にしています。
湯灌の由来と意味
湯灌の歴史は古く、仏教的な教えに基づいています。
「人は生まれる時に産湯に浸かり、亡くなる時も湯で清めて旅立つ」──
そうした考えから、湯灌は生と死をつなぐ“祈りの行い”とされています。
お湯で身体を清め、髪を整え、お化粧を施すことで、
故人を穏やかで清らかな姿で送り出すことができます。
湯灌の流れ
- ご挨拶とご説明: ご家族へ湯灌の流れをご説明します。
- お身体の清め: 温かいお湯で全身を丁寧に洗い清めます。
- 整髪・お顔のお手入れ: 髪を整え、爪を切り、保湿やお化粧を行います。
- お着替え: 旅立ちの衣(白装束など)にお着替えします。
- ご家族とのお別れの時間: 最後に、家族みんなで静かに手を合わせます。
おくり火では、プロの納棺師による化粧、納棺が無料でプランに含まれています。
ご家族も立ち会える温かい時間をつくります。
湯灌に込められた想い
湯灌は、故人の尊厳を守りながら「ありがとう」を伝えるお別れの始まりです。
ご家族にとっても、悲しみを少しずつ受け止める時間になります。
「きれいな姿で送り出してあげたい」
「手を添えて最後に触れたい」
そんな想いを叶えるのが、湯灌という儀式です。
自宅葬で行う湯灌|おくり火の取り組み
おくり火では、ご自宅でも湯灌を行うことが可能です。
専門スタッフが専用の設備を用意し、ご家族の生活空間を大切にしながら丁寧に進めます。
小さな自宅葬を選ばれる方の多くが、
「病院から帰ってきた後に、自宅でゆっくり清めてあげたい」
とおっしゃいます。
おくり火の湯灌は、ご家族と一緒に“つくる時間”。
ただ整えるだけでなく、「ありがとう」を伝えるお手伝いでもあります。
湯灌と納棺の違い
- 湯灌: お身体を清め、髪・顔・爪などを整える儀式
- 納棺: 清めた後に衣装を着せ、棺へ納める儀式
湯灌と納棺は別の工程ですが、どちらも心を込めたお別れの準備です。
おくり火では、湯灌から納棺まで一貫してサポートいたします。
まとめ:湯灌は「ありがとう」を伝える最初の時間
湯灌は、ただの儀式ではなく、ご家族が心をこめて故人と向き合う時間です。
おくり火の小さな自宅葬では、そんな一つひとつの儀式を、
ご家族と一緒に“つくるお葬式”として大切にしています。
静かでやさしい空間の中で、
旅立つ人と最後の時間を過ごす──
それが、おくり火の考える「小さな自宅葬・家族でつくるお葬式」です。
☎072-442-2314(24時間対応)