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投稿日:2025.11.01.
数珠の作法|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
数珠とは?
数珠(じゅず)は、故人を想い、自分の心を静めるための仏具です。
お葬式や法要のときに手に持ち、祈りの気持ちを形にします。
輪の形は「命のつながり」や「永遠のご縁」を意味しています。
大切なのは、形よりも心を込めて手を合わせることです。
数珠の種類
- 略式数珠: 宗派を問わず使える一般的なタイプ。初めての方におすすめ。
- 本式数珠: 各宗派ごとに作られた正式な数珠。僧侶や信仰者が使用します。
葬儀や法要に参列する場合は、略式数珠を一つ持っておくと安心です。
数珠の持ち方
数珠は左手にかけるのが基本です。
- 左手首にかける。
- 合掌のときは、数珠を両手にかけて胸の前で合わせる。
- 焼香のときも、左手にかけたままでOK。
どの宗派でも共通して言えるのは、敬意をもって丁寧に扱うことです。
数珠の扱い方マナー
- 床や机の上に直接置かず、袱紗(ふくさ)やハンカチの上へ。
- 使わないときは、柔らかい袋に入れて保管。
- 他人との貸し借りは避けましょう。数珠は「自分の心のお守り」です。
宗派ごとの違い(簡単に)
- 浄土真宗: 数珠を両手に二重にかけ、すり合わせます。
- 真言宗: 親指と人差し指の間に通して合掌します。
- 曹洞宗・臨済宗: 左手にかけて合掌。
- 日蓮宗: 特徴的な房の数珠を両手で扱います。
宗派がわからない場合は、「左手にかけて合掌」で問題ありません。
数珠を忘れたときは
数珠を忘れてしまっても、静かに手を合わせるだけで十分です。
葬儀は形式ではなく、故人を想う心が一番大切です。
自宅葬での数珠
おくり火の小さな自宅葬では、
ご家族それぞれが数珠を手にして、
静かに故人を想う時間を大切にしています。
香りや祈りが広がる穏やかな空間で、
心が落ち着くというお声を多くいただきます。
まとめ
数珠は、心を整え、祈りを届ける大切な仏具です。
正しい持ち方よりも、想いを込めて丁寧に扱うことが何より大切です。
おくり火では、数珠や焼香などのマナーも、初めての方にわかりやすくご案内しております。