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投稿日:2025.11.15.
密葬とは?家族だけで見送る小さなお葬式の流れ・費用感・注意点をやさしく解説|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
密葬(みっそう)とは
近親者のみで葬儀・火葬を静かに執り行い、後日に「本葬」「お別れ会」を改めて行う想定の葬儀形態です。
報道対応や社交・弔問の集中を避けたい時、故人の希望で静かに見送りたい時に選ばれます。
似た言葉との違い
- 家族葬:家族・親族・親しい友人のみで完結。後日の本葬を前提としないことが多い。
- 直葬(火葬式):通夜・告別式を省き、お別れ→火葬のみで完了。
- 一日葬:通夜を省き、告別式~火葬を一日で行う。
- 密葬:家族だけで先に執り行い、後日に公の儀式(本葬・お別れ会)を別途設ける想定。
密葬の基本フロー(モデル)
- ご逝去・ご安置(自宅/安置室)
- 納棺・お別れ式(読経・献花・焼香など簡素に)
- 火葬(近親者のみ同行)
- 後日案内(本葬・お別れ会の告知/弔問受付の方針)
密葬を選ぶメリット
- 静かに見送れる:ご高齢のご家族にも負担が少ない。
- 日程の自由度:本葬・お別れ会を落ち着いて準備できる。
- 費用調整がしやすい:規模を絞り、花・会食・返礼を最小化。
デメリット・注意点
- 周囲への周知:先に密葬を行う旨を明確にしないと、弔問や供花・供物が集中することがある。
- 二重の準備:本葬・お別れ会を後日に行う場合、日程と費用が二段構えになる。
費用感の考え方(目安)
- 密葬(家族のみ):式場を使わず自宅・安置室中心なら、直葬~一日葬のレンジに近づく。
- 本葬・お別れ会:会場・装花・会葬品・音響等の規模で変動。香典を受ける/辞退で実費が変わる。
※詳細見積は参列人数・会場・宗教儀礼の有無によって大きく変わります。
案内・告知のポイント
- 密葬の段階では:「近親者のみにて相済ませました」と周知し、弔問・供花・供物の方針(受取/辞退)を明記。
- 本葬・お別れ会の告知:日時・会場・香典の扱い・服装(平服可など)を明記。
文例(密葬後のご報告)
訃報ご報告 故 ◯◯ ◯◯ 儀 かねてより病気療養中のところ 〇月〇日 逝去いたしました。 葬儀は近親者のみにて密葬として相済ませました。 ご弔問・ご供花・ご供物のご厚志は謹んで辞退申し上げます。 なお 後日 お別れの会を執り行う予定でございます。日程が整い次第ご案内申し上げます。
香典・供花・供物の扱い
- 密葬時は原則辞退がスムーズ。受ける場合は記帳・返礼・会計の段取りを事前決定。
- 本葬・お別れ会では、御香典・御花料/供花の可否を案内に明記する。
宗教儀礼(コンパクト運用の例)
- 仏式:読経→焼香→合掌(短式次)。
- 神式:修祓→玉串奉奠(しのび手)。
- キリスト教:聖書朗読→祈祷→献花。
岸和田・泉州の実務メモ
- 火葬場枠の確保:岸和田市立斎場/ダンバラ斎場/堺市立斎場の空きを先に押さえると全体が組みやすい。
- 自宅葬での密葬:出入り・駐車・音の近隣配慮を喪主名で一言案内。
- 司式者の確保:菩提寺・教会・神社の予定を先に調整。読経のみ/献花のみなど最小構成の可否を確認。
当日の持ち物チェック
- 位牌(白木)・遺影・お線香/ロウソク・数珠(宗教による)
- 最小限の供花・供物(辞退方針なら不要)
- 会葬礼状(密葬では省略可)・お別れ会の予告カード(任意)
よくある質問(FAQ)
Q. 密葬と家族葬の違いは?
密葬は後日の本葬・お別れ会を前提に近親者のみで先に行う点が特徴。家族葬はそこで完結することが多いです。
Q. 参列を断っても失礼になりませんか?
案内で「近親者のみで相済ませました」「ご弔問はご遠慮ください」と明記すれば問題ありません。後日に改めてご挨拶の機会を設けると丁寧です。
Q. 香典・供花は辞退すべき?
密葬段階では辞退がスムーズ。本葬・お別れ会で受けるか、最後まで辞退するかを事前に統一しましょう。
Q. どの規模までが密葬?
明確な人数規定はありません。近親者中心(10~30名程度)で静かに行うケースが多い印象です。
👉 密葬の段取り(参列範囲・辞退文・後日の本葬計画)を個別にご案内します|おくり火(岸和田・泉州)