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投稿日:2025.11.13.
仏壇に飾るお花は?色・本数・選び方と長持ちのコツをやさしく解説|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
基本の考え方|「清らか・落ち着き・左右対称」
- 左右一対で活ける(花立を左右に置く)。
- 色は白・紫・淡い黄・淡い桃など、落ち着いた配色が基本。
- 高さは位牌やご本尊を越えない程度に整える。
- ラッピングや水切りテープは外して活ける。
おすすめの花(仏花)
- 小菊・スプレーマム(主役・長持ち)
- トルコキキョウ(上品・色幅が広い)
- カーネーション(淡色を選ぶと品よく)
- カスミソウ/スターチス(ボリューム・下草役)
- リンドウ(秋口の定番・落ち着いた青)
- 葉物:ドラセナ/レザーファン(後ろに少し)
菊=法事のイメージはありますが、日常の仏壇花は“淡く穏やか”であれば種類は幅広く選べます。
避けたい・注意したい花
- トゲのある花(例:バラ)…感謝の意で用いる地域もありますが、基本は避けるかトゲを落とす。
- 毒性が強い・散りやすい花(彼岸花、生けにくい花粉の多いユリ等)…花粉は必ず除去。
- 強い香り・派手すぎる色…日常供花は控えめに。命日・法要は少し華やかにしてもOK。
- 榊(さかき)…神道の神棚で用いる。仏壇には仏花を。
色合わせと本数の目安
- 色合わせ:白を基調に、紫・黄・淡い桃を少し。2~3色でまとめると上品。
- 本数:左右の花立へ各数本。束ねる本数は厳格な決まりはなく、左右バランスを重視。
- 高さ:中央に背の高い花→左右に低めの花→前に小花で「三角形」を作ると整う。
長持ちのコツ(毎日の実務)
- 毎朝の水替え(夏場は朝夕)—花立を洗い、ぬめりを落とす。
- 斜めに切り戻し(1~2cm)—吸水を回復。
- 葉を水面より上に保つ—腐敗を防ぐ。
- 直射日光・エアコン直風を避ける—仏壇が乾きすぎない位置に。
- 延命剤(市販)や10円玉(銅イオン)を少量活用。
季節のおすすめ(泉州・南大阪の感覚に合わせて)
| 季節 | おすすめ | ポイント |
|---|---|---|
| 春 | スイートピー/ストック/小菊 | 淡色で香り控えめを選ぶ |
| 夏 | 小菊/トルコキキョウ/スターチス | 耐久性重視・水替えは朝夕 |
| 秋 | リンドウ/小菊/ワレモコウ | 深い色味で落ち着き |
| 冬 | 葉ボタン/千両/白系スプレーマム | 正月は赤白を抑えめに |
宗派・地域の配慮
- 仏式全般:生花が基本。派手すぎず・香り控えめが目安。
- 浄土真宗:蓮を尊ぶ伝統がありますが、日常供花は一般の仏花で問題なし。
- 禅宗(曹洞宗・臨済宗):簡素で清楚な配色が好まれます。
- 地域差:泉州は菊+淡色花の落ち着いた取り合わせが主流。
よくある質問(FAQ)
Q. ひまわりはダメ?
小輪・淡色であれば季節の供花として可。ご本尊を越えない高さ、全体の配色を落ち着かせるのがコツ。
Q. 造花はOK?
日常は生花推奨。暑さ・ご不在時は上質なアーティフィシャルを一時的に活用可。
Q. 命日・法要はどう変える?
白基調+品のある差し色で少し華やかに。対のボリュームを揃えると整います。
まとめ|“清らかさ”と“日々のお手入れ”が基本
仏壇の花は、種類よりも清らかさ・落ち着き・左右対称が大切。
毎朝の水替えと小さな整えで、いつでも気持ちよく手を合わせられる場になります。
👉 仏壇花の選び方・定期お届けのご相談はこちら|おくり火(泉州・南大阪)