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投稿日:2025.11.03.

臨済宗とは?心を磨く禅の教え|おくり火コラム

臨済宗(りんざいしゅう)は、鎌倉時代に栄西禅師(えいさいぜんじ)によって広められた禅宗のひとつです。 「禅」という言葉のイメージそのものを作り上げたともいえる宗派で、 日本文化や精神に深く影響を与えてきました。 臨済宗の教えは、ただ静かに座るだけではなく、 日々の行いの中で心を鍛え、悟りを目指すという実践的な考え方が特徴です。

教えと特徴

臨済宗では、「自分の心の中に仏がいる」という考え方を重んじます。 そのため、外に何かを求めるのではなく、 自らの心を見つめ、鍛え、悟ることを目的としています。 修行では、坐禅のほかに「公案(こうあん)」と呼ばれる問いが用いられます。 たとえば、「両手を打てば音がする。では片手の音は?」といった問いに向き合い、 理屈ではなく、直感や体験を通して心を開いていくのが臨済宗の禅のスタイルです。

日常の中の臨済禅

臨済宗の教えは、特別な人だけのものではありません。 忙しい日々の中で立ち止まり、深呼吸をして心を整える—— そのひとときもまた、立派な「禅」です。 茶道や書道、庭園など、 日本の伝統文化の中にも臨済宗の「禅の精神」が息づいています。 静けさの中に凛とした美しさを見いだす心は、まさに臨済禅の教えといえるでしょう。

臨済宗の葬儀の特徴

臨済宗の葬儀は、静けさの中にも凛とした厳かさがあります。 僧侶の読経によって故人の冥福を祈り、 同時に遺された人々が心を見つめ直す時間でもあります。 読まれる経典には「般若心経」などがあり、 悟りや心の自由を説く言葉が多く含まれています。 葬儀を通じて、生と死の境を超えた「心の安らぎ」に触れることができます。

臨済宗の主な本山

臨済宗には多数の派があり、それぞれに本山があります。 中でも有名なのが、京都の妙心寺建仁寺南禅寺です。 どの寺院も、美しい庭園と静かな佇まいで多くの人々に親しまれています。 京都の町を歩くと、ふと禅寺の門前に漂うお香の香りや、 落ち葉の音に心が静まる瞬間があります。 それもまた、臨済宗の教えが今も生きている証なのかもしれません。

まとめ|凛として、やさしい禅のこころ

臨済宗は、厳しい修行のイメージがあるかもしれませんが、 その根底には「誰もが自分の中に仏を持っている」という温かい考えがあります。 静かな時間の中で心を見つめること、 人にやさしく、まっすぐに生きること——。 それが、臨済宗の教えが伝えたい「生きる力」なのかもしれません。
南大阪・岸和田市での臨済宗のご葬儀は「おくり火」へご相談ください。 宗派に合わせた式の流れやお寺様とのご相談も、スタッフが丁寧にお手伝いいたします。 おくり火(OKURIBI) 📍 岸和田市葛城町1250-3 📞 072-442-2314(24時間対応)  

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