曹洞宗（そうとうしゅう）は、鎌倉時代に道元禅師（どうげんぜんじ）によって伝えられた禅宗のひとつです。 難しい教えと思われがちですが、実はとても身近なもの。 「今、この瞬間を大切にする」——その考え方が曹洞宗の中心にあります。 たとえば、朝の掃除、食事の支度、湯をわかす音。 日々のあたりまえの中に心を込めることが、曹洞宗のいう「修行」なのです。

坐禅（ざぜん）が教えてくれること

曹洞宗では、ただ静かに座る「只管打坐（しかんたざ）」を大切にします。 これは、何かを求めるためではなく、ありのままの自分と向き合う時間。 座ることそのものが、すでに仏の姿であるという考え方です。 坐禅を通して、少しずつ心の波が静まり、どんな出来事にも感謝できる心が育っていく—— そんな優しい教えが息づいています。

曹洞宗の葬儀に込められた祈り

曹洞宗の葬儀は、派手な飾りよりも静けさと祈りを重んじます。 僧侶の読経の声がゆっくりと響き、参列者は深く手を合わせながら、 故人が安らかに仏の世界へと導かれることを願います。

二つの本山｜永平寺と總持寺

曹洞宗には二つの大本山があります。 ひとつは福井県の永平寺（えいへいじ）、もうひとつは神奈川県の總持寺（そうじじ）。 どちらも多くの修行僧が集い、今もなお「禅のこころ」を受け継いでいます。 静かな山の中で、鐘の音が遠くに響く—— そんな情景を思い浮かべると、曹洞宗の穏やかさが伝わってくるようです。

まとめ｜“今を生きる”という祈り

曹洞宗の教えは、特別な儀式だけではなく、日常の中にこそ仏の心があるというもの。 お茶をいれる手の動き、誰かのために花を生ける時間。 そのひとつひとつが、人生を豊かにする修行のようなものかもしれません。 静かな葬儀の中に流れる時間は、きっと故人への感謝と、これからを生きる力をそっと与えてくれます。

---

南大阪・岸和田市での曹洞宗のご葬儀は「おくり火」へご相談ください。 宗派に合わせた式の進め方やお寺様とのやり取りまで、スタッフが丁寧にサポートいたします。 おくり火（OKURIBI） 📍 岸和田市葛城町1250-3 📞 072-442-2314（24時間対応）