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投稿日:2025.11.04.

日蓮宗とは?葬儀の特徴と作法をやさしく解説|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火

 


日蓮宗とは?

日蓮宗(にちれんしゅう)は、鎌倉時代に僧・日蓮(にちれん)によって開かれた仏教の宗派です。
法華経(ほけきょう)を唯一の教えとし、すべての人が仏になる力を持つと説いています。

日蓮聖人は「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」という題目を唱えることで、
心の中にある仏の智慧と慈悲を引き出せると説きました。

このお題目を信じ、日々唱えることが日蓮宗の信仰の中心です。


日蓮宗の基本の教え

  • ご本尊: 「南無妙法蓮華経」と記された曼荼羅(まんだら)
  • 経典: 法華経(ほけきょう)
  • お題目: 「南無妙法蓮華経」を唱える
  • 教えの目的: すべての人が幸せに生きる智慧と勇気を得ること

日蓮宗では、「自分の人生を仏の教えによって明るく導く」という前向きな考え方を重視します。


歴史

日蓮宗は、鎌倉時代の僧・日蓮聖人(1222〜1282)が、法華経の教えを広めたことから始まりました。
当時の社会不安の中で、「人々が自らの力で立ち上がる教え」として多くの支持を得ました。

日蓮宗の本山は、山梨県身延町にある久遠寺(くおんじ)です。
ここは日蓮聖人が晩年を過ごした聖地として知られ、全国から信徒が参拝に訪れます。


日蓮宗の宗派一覧

日蓮宗の教えをもとに、いくつかの系統(宗派)が分かれています。
代表的なものを下の表にまとめました。

宗派名 本山 所在地
日蓮宗 身延山 久遠寺 山梨県南巨摩郡身延町
日蓮正宗 大石寺 静岡県富士宮市
法華宗(本門流) 妙顕寺など 京都市中京区
法華宗(陣門流) 本成寺 新潟県三条市

これらは基本的な教えを同じくしながら、儀礼や経文の読み方などが少しずつ異なります。


日蓮宗の葬儀の特徴

日蓮宗の葬儀は、法華経とお題目を中心に行うのが特徴です。
故人が仏の世界で安らかに過ごせるよう、「妙法(みょうほう)」の功徳によって導きを祈ります。

  • 読経は「法華経」「自我偈(じがげ)」などを中心に行う
  • 僧侶が導師として入場し、妙法蓮華経を読誦する
  • 戒名の代わりに「法号(ほうごう)」が授けられる
  • 焼香は1〜3回(地域や寺院によって異なる)
  • 「南無妙法蓮華経」を唱えながら合掌

葬儀全体を通して、「生かされている命への感謝」と「故人の安らかな旅立ち」を祈る姿勢が大切にされます。


焼香の作法(日蓮宗)

  1. 焼香台の前に進み、一礼
  2. 右手で香をつまみ、左手を添える
  3. 香を額の高さに軽くかざしてから香炉に入れる(1〜3回)
  4. 合掌して「南無妙法蓮華経」と唱える
  5. 一礼して下がる

日蓮宗では、香を「仏の智慧と慈悲を広げる象徴」として扱います。
そのため、心を込めて香を供えることが大切です。


ご本尊と仏壇

日蓮宗のご本尊は「南無妙法蓮華経」と記された曼荼羅(まんだら)です。
仏壇には中央に曼荼羅を安置し、左右にお花・蝋燭・香炉を配置します。

日蓮宗の仏壇のイメージ写真

毎朝晩の勤行では、「方便品」「自我偈」の読経とお題目を唱えます。


泉州・岸和田エリアでの日蓮宗葬儀

泉州・岸和田・南大阪地域では、日蓮宗のお寺や信徒の方も多く、
「南無妙法蓮華経」のお題目の声が響く葬儀がよく見られます。

おくり火では、日蓮宗の儀式や読経の流れに沿った葬儀を、
ご自宅・会館問わず丁寧にサポートしております。


まとめ|日蓮宗の葬儀は“お題目と感謝の祈り”

日蓮宗とは、「南無妙法蓮華経」を信仰の中心とし、
すべての人が幸せに生きる智慧を説く仏教の宗派です。

葬儀では、故人を妙法の光で包み、安らかな旅立ちを祈ります。
おくり火では、泉州・岸和田・南大阪地域において、
日蓮宗の葬儀・法要・お題目供養にも心を込めて対応しています。

👉 日蓮宗の葬儀・法要のご相談はこちら|おくり火


 

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