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投稿日:2025.11.15.
香典・供花・供物の違いとマナー|金額相場・表書き・辞退文例まで(泉州・岸和田)|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
基本の違い
- 香典:ご霊前にお供えする金銭(ご遺族のご負担を支える気持ち)。
- 供花:祭壇に飾る生花の供え物(個人または会社名義で手配)。
- 供物:果物・菓子・飲料などの品物の供え物(地域・会場により可否あり)。
香典|金額相場・表書き・渡し方
金額の目安(一般)
| 関係性 | 相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 友人・知人 | 5,000〜10,000円 | 二人連名なら10,000円が目安 |
| 会社関係 | 5,000〜10,000円 | 部署一同でまとめる場合あり |
| 親族(兄弟姉妹) | 10,000〜30,000円 | 世帯主同士はやや高め |
| 親・子 | 30,000〜100,000円 | 地域慣習・家計事情で調整 |
※ 奇数が縁起良いとされますが、地域・ご家庭の方針を最優先に。
表書き(宗教・宗派で使い分け)
- 仏式(一般):御霊前(四十九日まで)/御仏前(四十九日以降)
- 浄土真宗:御仏前(通夜・告別式でも御仏前が無難)
- 神式:御玉串料・御榊料・御神饌料
- キリスト教:御花料・献花料
水引・袋
- 泉州(関西)は黄白または双銀の結び切りが一般的。
- 新札は避け、きれいな旧札で。入れ方はお札の人物が裏向き・上を下にが通例。
渡し方
- 受付で袱紗(ふくさ)から取り出し、表を向けて両手で。
- 記帳→受領控え(会葬御礼)を受け取り、祭壇前で一礼。
供花|注文・立札・名義
相場・種類
- 一対:22,000〜33,000円程度(会館規格)
- 一基:11,000〜22,000円程度(ボリューム別)
- 色味は白・グリーン基調が無難。故人の好みが分かれば差し色も。
立札(名札)の書き方|文例
一同/株式会社◯◯ 代表取締役 山田太郎 友人一同/◯◯中学校 同窓生一同 親戚一同/◯◯家 親族一同
会社名義は正式名称で統一。連名が多い場合は「有志一同」「同窓生一同」などに集約。
注意点
- 会場のスペース・持込可否を葬家・葬儀社に事前確認。
- 宗派・地域により色・品目の制限がある場合あり。
供物|可否・おすすめ・のし表記
可否と選び方
- 会館・自宅の置き場所・持込可否を必ず確認。
- 内容は「果物籠」「菓子折り」「飲料」など配りやすい消えものが安心。
のし表記
- 表書き:「御供」「御菓子」「御供物」など
- 水引:黄白(関西)または双銀の結び切り
- 名入れ:フルネームまたは社名
家族葬・自宅葬での「辞退」の伝え方(テンプレ)
案内文(生前・直前の連絡に)
このたびは◯◯の葬儀に際しまして、お心遣いありがとうございます。 誠に勝手ながら、故人の意向により「ご香典・ご供花・ご供物」は 固くご辞退申し上げます。お気持ちだけありがたく頂戴いたします。
当日の掲示(受付・入口)
【ご厚意の辞退について】 本日はご会葬まことにありがとうございます。 香典・供花・供物は辞退させていただいております。何卒ご理解ください。
個別返信(メール・LINE)
お気遣いありがとうございます。お気持ちだけ頂戴し、 香典・供花・供物はご辞退させてください。どうぞお気を遣わずにお越しください。
※ 供花・供物のみ辞退/香典のみ辞退など、方針を明確に。
香典返し(満中陰志)|いつ・いくら・何を?
- タイミング:四十九日(満中陰)前後に発送/当日返しも可。
- 目安:頂いた額の1/2〜1/3を目安(地域相場に合わせ調整)。
- 品:タオル・お茶・お菓子・カタログギフトなどの消えものが無難。
- 挨拶状:簡潔に「満中陰を迎えましたのでご挨拶を申し上げます」等。
泉州(岸和田ほか)の実務メモ
- 水引は黄白が一般的。文言に迷えば御香典=御霊前/満中陰以降=御仏前で中立に。
- 供花の立札は肩書→氏名→(一同)の順が見やすい。スペースに配慮。
- 自宅葬は持込品の置場・導線が狭いことも。供花は一基・果物は小ぶりを推奨。
よくある質問(FAQ)
Q. 香典・供花・供物は重複してもいい?
可能ですが、どれか一つで十分なお気持ちが伝わります。葬家の方針(辞退・受取)を優先。
Q. キリスト教・神式の表書きは?
キリスト教は御花料/献花料、神式は御玉串料/御榊料が一般的。
Q. 金額相場は必ず守るべき?
目安であり、関係性・地域・年齢で上下します。無理のない範囲で。
Q. 家族葬で香典だけ辞退したい
案内状・掲示・司会アナウンスで統一表記に。返礼や会計の負担が軽減されます。