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投稿日:2025.11.07.

清めの塩とは?意味と使い方をやさしく解説|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火

 


清めの塩とは?

清めの塩(きよめのしお)とは、葬儀や通夜のあとに体を清めるために使う塩のことです。
古くから「死は穢れ(けがれ)」とされ、塩を使って身を清めることで穢れを祓うと考えられてきました。

ただし、現代では宗教や地域によって考え方が異なり、
「使う」「使わない」どちらも間違いではありません。


清めの塩の由来

清めの塩の習慣は、もともと神道に由来します。
神道では、死を「穢れ」と捉え、神聖な場に戻る前に塩で身を清めるという考え方があります。

一方、仏教では「死」は自然なこととされ、塩を使う風習はありません。
そのため、仏式の葬儀で塩が配られるのは文化的な習慣として根付いたものと言えます。


宗教による違い

宗教・宗派 清めの塩を使う? 理由・背景
神道 使う 死を穢れと考え、神の前に戻る前に塩で清める
仏教 使わない(地域により使う場合も) 死は自然なこととされ、塩で祓う考えはない
キリスト教 使わない 清めの風習が存在しない

そのため、仏式の葬儀でも地域や葬儀社によっては清めの塩を渡す場合がありますが、
宗派の教えというより「日本の風習」として受け継がれています。


清めの塩の使い方

葬儀や通夜から帰宅したあと、玄関先で次のように使います。

  1. 玄関の前で軽く一礼する
  2. 体の左肩・右肩・胸元に少量の塩をふりかける
  3. その後、手を合わせて静かに黙礼
  4. 靴を脱ぐ前に塩を少し足元にまく

清め終わったら、塩をそのまま流さずに庭や排水口へ流すと良いとされています。

清めの塩の使い方のイメージ写真(玄関先での清め)


なぜ「清め」が大切とされるのか

日本では古くから、「死」や「血」などの生命に関わる出来事を“神聖なもの”と同時に“特別な気”として捉えてきました。
そのため、葬儀のあとに心身を清める行為は、悲しみを切り替えるための心のリセットの意味もあります。

現代では宗教的な意味よりも、気持ちを整える習慣として行われています。


清めの塩を使わない場合

最近では、清めの塩を使わないご家庭も増えています。
特に仏式やキリスト教式では、宗教的な理由から配布しないケースが一般的です。

また、葬儀の後に僧侶や神職が「不要です」と伝える場合もあります。
おくり火では、ご家族の宗派や想いに合わせて対応しておりますので、
「清めの塩を使うべきか迷う」という場合もお気軽にご相談ください。


泉州・岸和田エリアでの風習

泉州・岸和田・南大阪地域では、今も多くの方が「清めの塩」を使用しています。
葬儀のあと、玄関先で塩をふりかける光景は日常的な風習のひとつです。

おくり火では、地域の風習を大切にしながら、
宗派やご家庭の考えに合わせた葬儀をご提案しています。


清めの塩を使うときの注意点

  • 大量に使う必要はありません(ひとつまみ程度で十分)
  • 宗派によっては使わないことが礼儀になる場合もあります
  • 配布された清め塩は、葬儀後すぐに使用しましょう
  • 塩の入れ物をそのまま捨てず、感謝を込めて処分します

まとめ|清めの塩は“心を整える日本の習慣”

清めの塩とは、葬儀や通夜のあとに身を清めるための日本の伝統的な習慣です。
もともとは神道の教えに由来しますが、今では宗派を超えて「心を整える行為」として受け継がれています。

使う・使わないは宗派や家族の考え方によりますが、
大切なのは「故人を想い、気持ちを整えて新しい日を迎える」ことです。

泉州・岸和田・南大阪エリアでの葬儀においても、
おくり火は地域の風習とご家族の想いを大切にした葬儀をお手伝いしております。

👉 葬儀マナーや清めの塩に関するご相談はこちら|おくり火



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