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投稿日:2025.11.04.
浄土真宗の西と東の仏壇の違いとは?|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
浄土真宗の「西」と「東」とは?
浄土真宗には大きく分けて、
「西本願寺(にしほんがんじ)」=浄土真宗本願寺派 と
「東本願寺(ひがしほんがんじ)」=真宗大谷派 の二つの宗派があります。
どちらも親鸞聖人(しんらんしょうにん)の教えを受け継いでいますが、
本山の場所やご本尊の安置の仕方、仏壇の形式に違いがあります。
西本願寺派と東本願寺派の基本の違い
| 項目 | 西本願寺派(本願寺派) | 東本願寺派(真宗大谷派) |
|---|---|---|
| 本山 | 西本願寺(京都市下京区) | 東本願寺(京都市下京区烏丸七条) |
| 正式名称 | 浄土真宗本願寺派 | 真宗大谷派 |
| ご本尊 | 阿弥陀如来像(立像) | 阿弥陀如来(絵像) |
| 宗祖 | 親鸞聖人 | 親鸞聖人 |
| 焼香回数 | 1回 | 1回(同じ) |
| お仏壇の主な違い | 金仏壇(金色が多く荘厳) | やや落ち着いた色調の金仏壇 |
教えの内容はほとんど同じですが、
仏壇やご本尊の形式に伝統的な違いがあるのが特徴です。
仏壇のご本尊の違い
🟡 西本願寺派(本願寺派)
- ご本尊は「阿弥陀如来像」(立像)
- その右側に「親鸞聖人」、左側に「蓮如上人」の掛け軸を安置
- 仏壇の金箔が多く、荘厳で華やかな印象
- 宗紋は「下がり藤」
西本願寺派の仏壇は、豪華な金仏壇が多く、
「極楽浄土の光」を表すような明るさが特徴です。
🔵 東本願寺派(真宗大谷派)
- ご本尊は「阿弥陀如来の絵像」
- その右側に「蓮如上人」、左側に「親鸞聖人」の掛け軸を安置
- 全体的に落ち着いた金色や黒色を基調
- 宗紋は「八藤(はちふじ)」
東本願寺派の仏壇は、静かな金色で落ち着きがあり、
「日常の中にある祈り」を感じさせる佇まいです。
ご本尊の配置と見分け方
| 位置 | 西本願寺派(本願寺派) | 東本願寺派(真宗大谷派) |
|---|---|---|
| 中央 | 阿弥陀如来像(立像) | 阿弥陀如来の絵像 |
| 右側(向かって) | 親鸞聖人 | 蓮如上人 |
| 左側(向かって) | 蓮如上人 | 親鸞聖人 |
左右が入れ替わる点が最大の見分けポイントです。
お仏壇の飾り方・お供えの違い
- お供え物(ご飯・お茶・お花)はどちらも同様に行う
- ただし、お花は仏壇の左右対称に活けるのが基本
- 線香は立てず、寝かせて使用(香りを仏さまに届ける)
どちらの宗派も「念仏の教え」を大切にし、
形式よりも“感謝の心”を大切にします。
泉州・岸和田エリアでの浄土真宗の信仰
泉州・岸和田・南大阪地域では、
古くから浄土真宗を信仰されるご家庭が多く、
特に本願寺派(西本願寺)と真宗大谷派(東本願寺)が中心です。
おくり火では、宗派に合わせた仏壇の選び方や飾り方、
葬儀・法要の流れまでトータルでサポートいたします。
まとめ|西と東、違いはあっても“心は一つ”
浄土真宗の「西本願寺派」と「東本願寺派」では、
ご本尊や仏壇の形式に違いはありますが、
どちらも阿弥陀如来の慈悲を信じる教えに変わりはありません。
お仏壇はご家庭における「お念仏の場所」。
派の違いを大切にしながら、感謝と祈りを日々の暮らしに添えることが何よりも大切です。