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投稿日:2025.11.06.

本門仏立宗とは?教えと葬儀の特徴をやさしく解説|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火

 


本門仏立宗とは?

本門仏立宗(ほんもんぶつりゅうしゅう)は、日蓮聖人の教えを基にして明治時代に成立した仏教の一宗派です。
「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」を唱え、すべての人が幸せに生きる道を実践することを重んじています。

正式名称は「本門佛立宗」。
1872年(明治5年)に、京都・本満寺を中心に始まりました。
宗祖は日蓮大聖人、開導は長松清風(ながまつせいふう)上人です。


本門仏立宗の基本の教え

  • ご本尊: 「南無妙法蓮華経」と記された御題目(ごだいもく)
  • 経典: 法華経(ほけきょう)
  • 信仰の柱: 題目を唱え、感謝と行動で日々を生きる
  • 目的: 自他ともに幸せな人生を築く「現世成仏」の実現

本門仏立宗では、信仰を「生活の中で生かす」ことを大切にしています。
特別な修行ではなく、日々の言葉や行いを通して仏の心に近づくという考え方です。


日蓮宗との違い

本門仏立宗は日蓮宗の流れをくみながらも、明治時代に在家信徒中心の宗教活動を重視する独自の道を歩み始めました。
僧侶だけでなく、一般信者が日々の生活で仏法を実践することを重んじています。

項目 本門仏立宗 日蓮宗
創立 明治時代(1872年) 鎌倉時代(13世紀)
開祖 日蓮聖人(宗祖)/長松清風上人(開導) 日蓮聖人
中心教え 南無妙法蓮華経の信行と生活実践 法華経を根本とする修行・布教
ご本尊 御題目(南無妙法蓮華経) 曼荼羅(御本尊)
信仰の姿勢 僧侶と信徒が共に学び合う 僧侶中心の宗教活動

本門仏立宗の葬儀の特徴

本門仏立宗の葬儀は、故人の「生命の尊さ」に感謝し、
御題目を唱えて仏の教えのもとに送り出す儀式です。
悲しみの中にも「感謝」と「希望」を大切にする点が特徴です。

  • 読経は「方便品(ほうべんぼん)」「自我偈(じがげ)」などの法華経の一部
  • ご遺族・参列者全員で「南無妙法蓮華経」を唱える
  • 焼香ではなく「唱題供養(しょうだいくよう)」を行う場合もある
  • 戒名ではなく「法号(ほうごう)」を授与
  • 花や灯明で明るく、あたたかい雰囲気の葬儀が多い

本門仏立宗の葬儀のイメージ写真(御題目と花)


焼香と唱題の作法

本門仏立宗では、焼香の代わりに御題目を唱えて供養する「唱題供養」が基本です。
しかし、地域や会場によっては焼香を行う場合もあります。

  1. 焼香台の前に進み、一礼
  2. 心の中で「南無妙法蓮華経」と唱える
  3. 香を1〜3回静かにくべる
  4. 合掌して再度「南無妙法蓮華経」を唱える

形式よりも、感謝と祈りの気持ちを込めることが何より大切です。


本門仏立宗のご本尊とお仏壇

本門仏立宗のご本尊は「南無妙法蓮華経」の御題目です。
仏壇には中央に御題目を安置し、左右にお花・蝋燭・香炉を並べます。
清らかで明るい色の花を供えるのが一般的です。


泉州・岸和田エリアでの本門仏立宗の葬儀

泉州・岸和田・南大阪地域にも、本門仏立宗の信徒の方は多くいらっしゃいます。
「おくり火」では、宗派の形式に合わせた葬儀進行・読経・お題目唱和に対応しています。

ご自宅でのご安置や、家族中心の小規模葬など、
信仰とご家族の想いを大切にした葬儀をご提案しています。


まとめ|本門仏立宗は“生活の中に生きる仏法”

本門仏立宗とは、「南無妙法蓮華経」の信仰を生活の中で実践し、
感謝と希望をもって生きることを教える宗派です。

葬儀では故人を敬い、家族が御題目の祈りで送り出す、
あたたかく穏やかな時間が流れます。

おくり火では、泉州・岸和田・南大阪地域での
本門仏立宗の葬儀や法要にも柔軟に対応いたします。

👉 本門仏立宗の葬儀・法要のご相談はこちら|おくり火


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