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投稿日:2025.11.11.
忌み言葉とは?葬儀で避けたい言葉と正しい言い換え表現|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
忌み言葉(いみことば)とは?
忌み言葉(いみことば)とは、葬儀や法要などの場で使うと不適切とされる言葉のことです。
不幸を連想させたり、繰り返しを意味する表現などが含まれ、
遺族の気持ちを傷つけたり、再び悲しみが起こることを連想させるとして避けられています。
言葉には「心を表す力」があります。
そのため、葬儀の場では言葉づかいに配慮し、思いやりをもってお声がけすることが大切です。
忌み言葉が使われる場面
忌み言葉は、葬儀だけでなく、通夜・弔電・香典袋・お悔やみの言葉など、
故人や遺族に言葉をかけるあらゆる場面で意識されます。
- 通夜・葬儀でのあいさつ
- 弔電の文面
- お悔やみの手紙・メール
- 香典袋の表書き
地域によって多少の違いはありますが、泉州・南大阪エリアでも一般的なマナーとして大切にされています。
代表的な忌み言葉の例
下記は、葬儀や弔辞などで避けるべき言葉の代表例です。
| 分類 | 避ける言葉 | 理由・意味 |
|---|---|---|
| 不幸を連想する言葉 | 消える・なくなる・落ちる・苦しい・迷う | 死や不幸、苦しみを連想させるため |
| 繰り返し表現 | 重ね重ね・再び・度々・くれぐれも | 「不幸が続く」ことを連想させる |
| 祝い事の言葉 | おめでとう・お幸せに・繁栄 | 葬儀では不適切な喜びの表現となる |
| 直接的な死の表現 | 死んだ・亡くなった・息を引き取った | 遺族の心情に配慮し、柔らかく言い換える |
言い換えの例
忌み言葉を避けたい場面では、以下のような言葉づかいが望ましいとされています。
| 避ける言葉 | 言い換え表現 |
|---|---|
| 亡くなった | ご逝去された・お亡くなりになった |
| 死ぬ | ご逝去・ご永眠 |
| 再び | 今後とも・これからも |
| くれぐれも | どうぞ・ご自愛ください |
| おめでとうございます | 心よりお祈り申し上げます |
たとえ短い言葉でも、言い換えるだけでぐっと穏やかで思いやりのある印象になります。
弔電や香典の文例における注意
- 弔電: 「くれぐれも」「重ねて」などの繰り返し言葉を避ける。
- 香典袋: 表書きは「御香典」「御霊前」「御仏前」など宗派に合わせる。
- お悔やみの言葉: 「お力落としのないように」など、やさしい表現で。
泉州・岸和田では、昔ながらの丁寧な言葉づかいを重んじる方も多いため、
ご高齢の方へのお声がけほど慎重に選ぶのが良いでしょう。
地域風習としての「言葉の慎み」
泉州地域では、葬儀の場での言葉だけでなく、服装・お辞儀・動作にも「慎み」の文化があります。
「言葉は心を映すもの」として、控えめでやわらかな言葉づかいが大切にされてきました。
おくり火でも、葬儀の際の言葉選びや弔辞文のご相談を受けながら、
ご遺族が安心して気持ちを伝えられるサポートを行っています。
まとめ|忌み言葉は“思いやりの言葉づかい”
忌み言葉とは、悲しみに寄り添い、故人とご遺族への敬意を示すための配慮です。
葬儀の場では、「正しい言葉」よりも「優しい言葉」を心がけることが何より大切です。
おくり火では、自宅葬・家族葬などの小規模な葬儀でも、
安心してお見送りができるようマナーや言葉のアドバイスも行っております。