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投稿日:2025.11.19.
マンションでも葬儀は可能?|できる条件・管理規約・当日の段取りとご近所配慮|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
結論(最短ガイド)
- マンションでも実施は可能。ただし管理規約の許可・防災・近隣配慮の3点が前提。
- 規模は家族中心の小規模(10〜20名目安)が現実的。会葬者多数の場合は会館+自宅でのお別れの併用が安心。
- 火気・煙は使わない(LED蝋燭・無煙焼香・生花中心)で設備と香りのトラブルを回避。
実施できる主なスタイル
- ご安置のみ(面会・お別れ中心)
- お別れ式(読経・献花・焼香〈無煙〉)
- 家族葬(短式):読経15〜20分+献花/焼香
- 直葬(火葬式)前のお別れ:自宅でお別れ→出棺→火葬
管理規約・設備で確認すること(必須)
- 用途・集会規定:自宅での小規模儀礼が可か。共用集会室の使用可否。
- 防災設備:火気厳禁・煙感知器・スプリンクラーの有無。LED蝋燭/無煙焼香を採用。
- 搬入経路:担架・ストレッチャー・棺の搬入サイズ、エレベーター使用申請、養生マットの要否。
- 駐車:霊柩車・生花車の一時停車位置、来客の短時間駐車ルール。
- 時間帯:静穏時間(夜間)・楽器音NGなど。読経は日中〜夕方が安心。
当日のレイアウトと備品(騒音・匂いに配慮)
- レイアウト:リビングに祭壇(90〜120cm幅)+半円着席。導線は1方向。
- 椅子:折りたたみ10〜15脚、通路幅60cm確保。
- 無煙・無火:LED蝋燭、無煙焼香炉(抹香不使用)、または献花のみ。
- 消臭・換気:弱運転の空気清浄機、窓の微開放(感知器作動に注意)。
- 保護・養生:床に養生、エレベーター・廊下へ養生マット。スリッパ・靴袋を用意。
想定人数と時間の目安
- 人数:10〜20名(2部制に分けると混雑回避)。
- 所要:読経15〜20分+献花10分、全体30〜45分。
- 弔問の分散:時間帯指定(①13:00〜、②15:00〜など)で密回避。
駐車・搬入・音の運用
- 駐車:マンション前は停車のみ。近隣コインPの案内地図を事前配布。
- 搬入:管理人へ事前連絡→エレベーター予約→床・壁の養生。
- 音量:読経は小音量。BGMは無し。廊下での会話は最小限。
ご近所・管理会社への案内文(テンプレ)
【お知らせ】◯月◯日(◯)◯時〜◯時 上記時間帯に、◯◯号室にて家族のみの小規模なお別れの時間を持ちます。 火気は使用せず、騒音・共用部の通行に配慮いたします。 ご不便をおかけしませんよう最善を尽くしますので、何かございましたら◯◯(喪主・連絡先)までお知らせください。
チェックリスト(印刷推奨)
- □ 管理規約・管理会社へ事前相談/口頭許可+メモ保存
- □ エレベーター・廊下の養生手配、搬入経路の採寸
- □ 無煙焼香/LED蝋燭、静音マット、折りたたみ椅子
- □ 参列時間の二部制・来客のコインP案内
- □ 玄関に靴置き・スリッパ・消毒、室内に空気清浄機
- □ ご近所・管理人へ前日挨拶と当日の連絡先掲示
費用感とプラン例(目安)
| プラン | 内容 | 想定 |
|---|---|---|
| 自宅お別れ式 | ご安置・祭壇・生花・読経(短式)・献花(無煙) | 10〜20名/30〜45分 |
| 直葬前お別れ | マンションで面会→出棺→火葬 | 5〜15名/短時間 |
| 会館併用 | 自宅で面会・会館で告別式・火葬 | 高齢者負担軽減・駐車対策 |
※ 規模・生花量・搬入条件で変動します。事前の現地下見で最適化します。
泉州・岸和田の実務メモ
- 火葬場枠(岸和田市立斎場/ダンバラ斎場 など)の確保が全体工程の軸に。
- 香り配慮:集合住宅では無煙・無香運用が安心。献花中心でも失礼に当たりません。
- 弔問分散:親族・友人を時間帯で分け、玄関前の滞留を防止。
よくある質問(FAQ)
Q. お線香やロウソクは使えますか?
集合住宅では原則おすすめしません。感知器作動や匂い問題のリスクがあるため、無煙焼香・LED蝋燭をご案内しています。
Q. 住人以外の出入りは大丈夫?
管理規約の来客規定に従い、時間帯・人数を区切れば問題ないケースが多いです。管理人へ事前共有を。
Q. 棺は部屋に入りますか?
エレベーター・廊下・玄関の幅を採寸します。入らない場合はサイズ選定や別経路、会館併用をご提案します。
Q. 匂いや騒音が心配です
無香運用・短時間式・二部制・空気清浄機で対応。事前の掲示とご挨拶がトラブル予防に有効です。