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投稿日:2025.11.11.
開眼供養(かいげんくよう)とは?仏壇・お墓に“魂を入れる”大切な儀式|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
開眼供養(かいげんくよう)とは?
開眼供養(かいげんくよう)とは、新しく用意した仏壇・仏像・墓石などに、
仏さまの魂を入れる儀式のことを指します。
別名で「魂入れ(たましいいれ)」とも呼ばれます。
仏教では、仏壇やお墓はただの“物”ではなく、
開眼供養を行うことで初めて「祈りの場」になるとされています。
開眼の意味
「開眼(かいげん)」とは文字通り「目を開く」という意味です。
仏像やご本尊の目を開かせ、そこに仏の命を宿すという考え方に基づいています。
この儀式を経ることで、仏壇や墓石が
「ただの形」から「拝む対象」へと変わります。
つまり、開眼供養は祈りの始まりを告げる儀式なのです。
開眼供養が行われるタイミング
- 新しい仏壇を購入したとき
- 墓石を建立したとき
- 仏像や位牌を新しく作ったとき
- お寺からご本尊を移す(遷座)とき
葬儀の直後に新しい仏壇を用意した場合は、
四十九日法要に合わせて行うことも多く見られます。
開眼供養の流れ
宗派や地域によって細かい違いはありますが、
一般的な開眼供養の流れは次の通りです。
- 僧侶を招く(事前にお寺や葬儀社へ依頼)
- 読経・開眼の儀(お香・お花・お供えを用意)
- 焼香・合掌(家族が順に拝礼)
- 僧侶の法話・お礼
式の所要時間は20〜30分ほど。
家族のみの小規模でも丁寧に行うことで、気持ちの節目となります。
開眼供養に必要な準備物
- お供え(果物・お菓子・お花など)
- お線香・ロウソク
- 白布(仏壇やお墓を覆うため)
- お布施(僧侶への謝礼)
お布施の金額は宗派や地域によりますが、
一般的には1〜3万円程度が目安です。
宗派による違い
| 宗派 | 特徴 |
|---|---|
| 浄土真宗 | 「入仏法要」と呼ばれ、仏壇に阿弥陀如来を迎える儀式。 |
| 曹洞宗・臨済宗 | 読経と焼香で仏像や位牌に魂を込める。 |
| 真言宗 | 護摩祈祷を行う場合もある。法具や曼荼羅を開眼することも。 |
| 日蓮宗 | 題目「南無妙法蓮華経」を唱えて開眼する。 |
泉州・岸和田エリアでの風習
泉州地域では、葬儀後に仏壇を新調するご家庭が多く、
四十九日法要の際に開眼供養を同時に行うことが一般的です。
また、墓石の開眼は「建碑式(けんぴしき)」とも呼ばれ、
僧侶を招いてお清めとお経を唱え、最後に家族でお線香を手向けます。
開眼供養のあとは
供養が終わったら、仏壇やお墓は正式に祈りの場としてお参りができます。
このとき、僧侶へのお礼として「お布施」や「お車代」「お膳料」を包みましょう。
おくり火では、開眼供養に必要な準備やお布施の目安なども丁寧にご案内しています。
まとめ|開眼供養は“祈りの始まり”
開眼供養とは、仏さまに魂を入れ、祈りの心を形にする大切な儀式です。
新しい仏壇やお墓を迎える際は、感謝の気持ちを込めて丁寧に行いましょう。
おくり火では、宗派やご希望に合わせた開眼供養のご相談も承っております。