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投稿日:2025.11.03.
禅宗とは?葬儀の特徴と作法をやさしく解説|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
禅宗とは?
禅宗(ぜんしゅう)は、「座禅(ざぜん)」を通して心を静め、自分自身の内面と向き合うことを大切にする仏教の宗派です。
教えの中心は、経典を読むことよりも「実践」を重視し、日常の中に悟りを見いだすという考え方です。
禅宗では「今この瞬間を大切に生きる」ことを教えの根本としています。
掃除・食事・仕事といった日常の行動も修行と考えます。
禅宗の代表的な宗派
日本における禅宗は主に3つの宗派に分かれています。
泉州・岸和田・南大阪エリアでは、曹洞宗の信徒が多く見られます。
| 宗派名 | 開祖 | 本山 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 臨済宗(りんざいしゅう) | 栄西(えいさい) | 建仁寺(京都市) | 師との問答(公案)によって悟りを開く。 精神的な鍛錬を重視する実践的な宗派。 |
| 曹洞宗(そうとうしゅう) | 道元(どうげん) | 永平寺(福井県)・総持寺(神奈川県) | 「只管打坐(しかんたざ)」=ただひたすら座る。 日常の中に修行を見出す穏やかな教え。 |
| 黄檗宗(おうばくしゅう) | 隠元隆琦(いんげんりゅうき) | 万福寺(京都府宇治市) | 中国の伝統的な読経や作法を受け継ぐ。 読経が独特で、茶道文化にも影響。 |
禅宗の葬儀の特徴
禅宗の葬儀は、華美な装飾よりも「静寂」と「心の安らぎ」を大切にします。
故人を仏弟子として新たな修行の道へ送り出す儀式として行われます。
- お経は「般若心経」や「修証義」などを読誦
- 引導(いんどう)の儀式で仏の世界へ導く
- 焼香回数は1〜3回(宗派・地域による)
- 全体的に静かで落ち着いた雰囲気
おくり火では、禅宗の作法やお経の流れに沿った家族葬・自宅葬を行っております。
焼香の作法(禅宗)
- 祭壇の前に進み、一礼
- 右手で香をつまみ、左手を添える
- 額の高さまで上げてから香炉に入れる(1〜3回)
- 合掌・一礼して下がる
臨済宗では1回、曹洞宗では2回が多い傾向です。
回数よりも、静かに心をこめて手を合わせることを大切にします。
禅の心|“今を生きる”という祈り
禅宗では、「過去でも未来でもなく、今を生きる」ことを重んじます。
葬儀は、故人の死を通して“生かされている自分”に気づく時間でもあります。
静かに手を合わせ、感謝の心で送り出す――
それが禅宗の葬儀の本質です。
泉州・岸和田エリアでの禅宗葬儀
泉州・岸和田・南大阪地域では、曹洞宗や臨済宗のお寺が多く、
地域に根づいた禅宗の教えが今も息づいています。
おくり火では、禅宗の読経や作法に合わせた家族葬・火葬式など、
宗派ごとのご希望に沿ったお見送りを丁寧にお手伝いしています。
まとめ|禅宗の葬儀は“静けさの中にある感謝の祈り”
禅宗とは、心を整え、今を大切に生きることを教える宗派です。
葬儀は、故人への感謝とともに、自らの心を見つめ直す時間でもあります。
おくり火では、泉州・岸和田・南大阪エリアにて、
禅宗(曹洞宗・臨済宗)に対応した静かで温かな葬儀をお手伝いしています。