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投稿日:2025.11.05.
キリスト教の葬儀とは?カトリックとプロテスタントの違いをやさしく解説|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
キリスト教の葬儀とは?
キリスト教の葬儀は、亡くなった方の「魂が神のもとに帰る」ことを祈る儀式です。
悲しみだけでなく、「永遠の命への希望」や「感謝」の気持ちが込められています。
日本では、主にカトリックとプロテスタントの2つの教派で行われます。
それぞれの儀式や呼び方、祈りの内容には少し違いがあります。
カトリックとプロテスタントの違い
| 項目 | カトリック | プロテスタント |
|---|---|---|
| 式の呼び方 | 葬儀ミサ(死者のためのミサ) | 告別式(記念式・召天式) |
| 式の場所 | 教会または斎場 | 教会・斎場・自宅など |
| 進行者 | 神父 | 牧師 |
| 目的 | 故人の魂の安息を祈る | 神への感謝と永遠の命を讃える |
| 焼香の代わり | 献花 | 献花 |
| 戒名 | なし(洗礼名を使用) | なし(洗礼名または故人名を使用) |
どちらも「神に感謝し、故人の安らかな旅立ちを祈る」点で共通しています。
キリスト教の葬儀の流れ
教派によって細かな違いはありますが、おおまかな流れは以下の通りです。
- 入堂・開式の祈り: 神父または牧師の導きで式が始まります。
- 聖書朗読・賛美歌: 聖書の言葉が読まれ、参列者全員で賛美歌を歌います。
- 説教・祈り: 神への感謝と故人への祈りが捧げられます。
- 献花: 焼香の代わりに白い花を棺へ手向けます。
- 閉式・出棺: 祈りとともに故人を見送ります。

献花の作法
キリスト教では、香を焚く代わりに花を手向ける「献花(けんか)」を行います。
- 係員から花を受け取る(茎を左、花を右に)
- 棺の前に進み、一礼
- 花の根元を手前にして棺の中へ静かに置く
- 一礼して席へ戻る
花は白いカーネーションやユリなど、清らかさを象徴するものが選ばれます。
聖書の言葉と祈り
キリスト教の葬儀では、悲しみの中にも「希望」が語られます。
よく読まれる聖書の一節には、次のような言葉があります。
「わたしはよみがえりであり、命である。
わたしを信じる者は、たとえ死んでも生きる。」
(ヨハネの福音書11章25節)
この言葉のように、キリスト教の葬儀は「永遠の命」への信仰と希望を表しています。
服装とマナー
- 参列時は黒いスーツやワンピースなど落ち着いた喪服を着用
- 数珠は使わず、手を組んで黙祷します
- 香典袋には「御花料(ごかりょう)」と書きます
- キリスト教ではお焼香の代わりに献花を行う
泉州・岸和田エリアでのキリスト教葬儀
泉州・岸和田・南大阪地域でも、キリスト教の葬儀は近年増えています。
ご自宅や斎場で行う「家庭葬形式」も多く、
牧師や神父をお呼びして静かに祈りを捧げるスタイルが一般的です。
おくり火では、キリスト教の儀式内容に合わせた式場設営・進行サポートを行っています。
宗派や教会との連携もサポートし、心を込めたお別れをお手伝いします。
まとめ|キリスト教の葬儀は“祈りと感謝の式”
キリスト教の葬儀とは、故人を悲しむだけでなく、
「神への感謝」と「再会への希望」を祈る儀式です。
形式よりも心を大切に、祈りの中で感謝を伝える——
それがキリスト教の葬儀の本質です。
おくり火では、泉州・岸和田・南大阪地域での
キリスト教葬儀・献花式にも柔軟に対応しております。