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投稿日:2025.11.13.

焼香順位の決め方|親族・一般会葬者の順番と実務ポイント|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火

 


基本:焼香順位は「喪主を起点」に前列から

焼香順位(しょうこうじゅんい)は、一般に喪主 → 親族(近親から)→ 来賓 → 一般会葬者の流れで進みます。
席次(前列ほど先)=焼香順の原則を押さえ、高齢者・妊婦・車椅子など配慮が必要な方は柔軟に先行焼香します。


親族内の基本順位(目安)

続柄 補足
1 喪主 最初に焼香し全体の合図
2 配偶者
3 子(長子→次子) 既婚の子は配偶者が続く
4 子の配偶者
5 年長から
6 故人の父母 ご存命の場合
7 兄弟姉妹 年長から
8 兄弟姉妹の配偶者
9 伯叔父母 父方・母方は近い方から
10 従兄弟姉妹ほか親族 年長から

※家族構成や宗派・地域で入替あり。無理に厳格化せず、体調や動線を優先します。


一般会葬者・来賓の基本順位

  • 来賓・弔辞者(地域代表・勤務先代表など)
  • 勤務先・団体関係(上司・同僚・部下の順が目安)
  • 友人・ご近所・町会(隣保)(代表→一般)

泉州ローカルでは、町会・隣保の代表焼香を先に案内し、その後に一般会葬へ流すと混雑が緩和します。


通夜と告別式の違い(運用)

  • 通夜: 参列の入替が多く、随時焼香(流れ焼香)が中心。喪主→親族→来賓→一般の順でひと巡り整えたら以降は随時でOK。
  • 葬儀・告別式: 開式後に席次順のご案内で進行。弔辞者→来賓→一般の順を明示。

呼び出し・座席配置・案内の実務

  1. 席次表(焼香順位表)を作成:前列に喪主・遺族、次列に近親、以降来賓→一般。
  2. 司会アナウンス: 「ただいまより焼香に移ります。まずは喪主[氏名]様、続いてご遺族・ご親族の皆様…」
  3. 誘導スタッフを焼香台前と列末に配置:二列運用時は合流点を明確に。
  4. 例外先行: 高齢者・車椅子・妊婦・体調不良の方を最初にご案内(混雑前に)。

自宅葬や火葬式では、焼香台の動線(往復せず回遊)にすると安全です。


宗派・形式による違い(作法と順位の関係)

  • 浄土真宗: 抹香は押しいただかないのが一般的。順位の考え方は同様。
  • 無宗教/献花式: 焼香順位=献花順位に置換。喪主→親族→来賓→一般。
  • キリスト教: 献花・献香・祈り等に置換。進行案内は同様に段階化。

少人数・自宅葬の簡略モデル

喪主 → 配偶者 → 子・子の配偶者 → 孫 → 兄弟姉妹 → 親族 → 友人・近隣(代表) → 一般
10〜20名規模では代表焼香+随時焼香で滞留を防ぎます。


よくある質問(FAQ)

Q. 長男が遠方で遅れる場合は?
喪主不在時は施主代理が先行し、合流後に個別焼香を設けます。

Q. 来賓と親族、どちらが先?
原則は親族先行→来賓ですが、来賓の時間制約が明確なら先行焼香も可。司会で理由を一言添えると自然です。

Q. 町会・隣保はどの位置?
来賓後・一般前に代表(班長等)→一般の流れがスムーズ。

Q. 二列焼香の合流は?
焼香台前にスタッフを置き、右列→左列→右列…の交互合流を徹底。


泉州・南大阪ローカルの一言

  • 岸和田・貝塚: 町会・隣保の代表焼香を案内文で明示。
  • 泉佐野(ダンバラ斎場)・堺市立斎場: 時間枠がタイトなため、代表→随時で回転を上げる。
  • 泉南・阪南・高石・熊取: 会場が手狭な場合は列の渋滞を作らない導線(入口と出口を分ける)。

まとめ|「席次=焼香順」をベースに、配慮は柔軟に

焼香順位は、席次をベースに喪主→親族→来賓→一般が基本。
体調・年齢・時間制約に合わせた先行焼香と、司会の一声で滞りなく進みます。

👉 焼香順位表・席次表の作成サポートはこちら|おくり火(泉州・南大阪)


 

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