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投稿日:2025.11.15.
キリスト教の教会式(カトリック/プロテスタント)の概要|流れ・マナー・言い回しをやさしく解説|小さな自宅葬・家族で「つくる」お葬式 おくり火
教会式とは(キリスト教の葬儀の基本)
- 司式者:カトリックは司祭(神父)、プロテスタントは牧師が司式。
- 所作:焼香はなく、式の最後に献花を行うのが一般的。
- 会場:教会(聖堂)または教会と連携する会場。十字架・祭壇・聖歌(讃美歌)が中心。
呼び方と構成(カトリック/プロテスタント)
カトリック
- 前夜式:通夜に相当(ロザリオの祈り等)。
- 葬儀ミサ:告別・弔別を兼ねることが多い(聖体拝領あり)。
- 言い回し:「永遠の安息」「主の平安」など。
プロテスタント
- 前夜式(記念式):通夜に相当。
- 召天式:告別式に相当(聖書朗読・説教・祈祷)。
- 言い回し:「天に召される」「主にある平安」など。
式次第の一例(モデル)
- 前奏・黙祷
- 聖書朗読/祈祷
- 説教(司祭・牧師)
- 追悼(弔辞)・讃美歌
- 献花(喪主→遺族→親族→会葬者)
- 祝祷・頌栄・閉式
※ カトリックの「葬儀ミサ」では、上記にミサ固有部分が加わります。詳細は教会の指示に従います。
香典・供花・弔電:キリスト教のマナー
- 表書き:御花料(カトリック/プロテスタント共通で無難)。
※「御霊前」「御香典」は避けるのが一般的。 - 水引:関西は黄白または双銀の結び切り。
- 供花:白〜グリーン基調、差し色は控えめ。立札は「〇〇会社名/役職/氏名」等。
- 弔電:冥福ではなく「安らかな眠りを」「主の御許での平安をお祈りします」など中立表現で。
献花の作法(焼香は行いません)
- 係の案内で前へ。
- 生花を両手で受け、花先を故人側へ向けて献じる(教会指示に従う)。
- 一礼して席へ戻る。
※ 花の向き・本数は教会の運用により異なるため、当日の案内に従ってください。
服装・持ち物・言葉づかい
- 服装:喪服(光る装飾は控えめ/十字架ペンダントは可)。
- 数珠:不要。聖書・讃美歌集は教会が用意することが多い。
- 言葉:「ご冥福」は避け、「安らぎ」「平安」「お祈りいたします」等が無難。
泉州・岸和田の実務メモ(教会式でも大切な段取り)
- 火葬場日程:教会式→出棺→火葬→収骨の順で、岸和田市立斎場/ダンバラ斎場/堺市立斎場など公営枠に合わせて調整。
- 会場調整:聖堂使用可否・駐車台数・音響(讃美歌伴奏)の可否を事前確認。
- 謝儀の名目:謝礼/献金/志納など教会の慣例に合わせる。表書きは「御礼」や「献金」。
- 写真・動画:撮影可否は教会へ。聖体拝領等は撮影禁止の場合あり。
費用の考え方(目安)
- 会場費:教会の規定による(維持献金を含むことあり)。
- 音楽:オルガン伴奏・聖歌隊の有無で変動(著作権配慮)。
- 供花・写真・会葬礼状:教会レイアウトに合わせて最小限で美しく。
よくある質問(FAQ)
Q. 通夜はありますか?
カトリックは前夜式、プロテスタントは前夜式(記念式)が通夜に相当します。実施の有無は教会と相談します。
Q. 式中に合唱(讃美歌)は参加した方がよい?
可能な範囲で構いません。立つ・座るのタイミングは係や会葬礼状の式次第に従ってください。
Q. 香典は「御霊前」でも良い?
キリスト教では「御花料」が一般的です。迷う場合は御花料で統一しましょう。
Q. 家族葬や自宅葬でもキリスト教式はできますか?
可能です。司祭・牧師のご予定/式の規模/火葬場の枠を確認し、簡素な献花式にまとめることもできます。
👉 教会式(カトリック/プロテスタント)の段取り・言い回しの個別サポートはこちら|おくり火(岸和田・泉州)